問5 2017年1月実技個人資産相談業務
問5 問題文
Mさんは、Aさんに対して、X投資信託およびY投資信託について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「AさんがX投資信託およびY投資信託から受け取る収益分配金のうち、普通分配金については、所得税が非課税となります」
(2)「信託財産留保額とは、投資家の換金に伴う費用などを賄うために、販売会社が負担するコストのことです」
(3)「Y投資信託のように購入時手数料がかかる投資信託については、販売会社により購入時手数料率が異なる場合があります」
問5 解答・解説
投資信託の分配金・信託財産留保額・購入時手数料に関する問題です。
(1)は、×。追加型の株式投資信託で、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも低い場合、分配金は元本払戻金(特別分配金)として非課税となります。
つまり、投信の価格が元本を下回ったときの分配金は、元本の取り崩しに相当するため、利益が出ているわけではないとして非課税になるわけです。
逆に、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも高い場合、分配金は普通分配金として課税対象となります。
(2)は、×。信託財産留保額は、投資家間の公平性を保つために、買付や換金に係る諸費用を買付代金に加算もしくは換金代金から差し引く金額ですので、投資家が負担するコストです。
(3)は、○。購入時手数料は、投資信託の購入時に販売会社に対して支払う手数料ですが、同じ投資信託でも購入する販売会社によって購入時手数料の金額は異なります。
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