問16 2016年9月実技資産設計提案業務
問16 問題文
会社員の大場さんは、平成28年12月末日に勤務先を定年退職する予定である。大場さんの退職に係るデータが下記<資料>のとおりである場合、大場さんの退職所得の金額を計算しなさい。なお、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。
<資料>
支給される退職一時金:2,500万円
勤続年数:35年9ヵ月
※大場さんは、勤務先の役員であったことはない。
※退職は障害者になったことに基因するものではない。
※「退職所得の受給に関する申告書」は適正に提出している。
問16 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられますので、35年9ヶ月の大場さんは、36年とされます。。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=[2,500万円−{40万円×20年+70万円×(36年−20年)}]×1/2
={2,500万円−(800万円+1,120万円)}×1/2
=(2,500万円−1,920万円)×1/2
=290万円
以上により正解は、290(万円)
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
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