2級FP過去問解説　問9　2016年9月実技（個人資産）

Ａさんの平成28年分の所得税において、住宅借入金等特別控除の適用を受けた場合の申告納税額または還付税額を計算した下記の表の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な数値を求めなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は□□□で示してある。

所得税の申告納税額に関する問題です。

Ａさんの所得は、給与所得のみですから、給与所得額＝総所得金額です。

まず、給与所得＝給与収入−給与所得控除で、Aさんの給与収入は830万円ですから、
給与所得＝830万円−(830万円×10％＋120万円)＝627万円
よって、(1)の正解は、6,270,000（円単位）

次に、課税総所得金額から算出税額を計算して求めます。
算出税額＝課税総所得422.2万円×20％−42.75万円＝41.69万円
よって、(2)の正解は、416,900（円単位）

最後に、(3)の住宅借入金等特別控除（住宅ローン控除）ですが、平成28年の住宅ローン控除は、年末残高の上限が4,000万円、控除率1％です。
Aさんの場合、年末残高3,130万円×1％＝31.3万円　が、住宅ローン控除額となります。
よって(3)の正解は、313,000（円単位）

以上により正解は、(1)6,270,000（円）　(2)416,900（円）　(3)313,000（円）

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