2級FP過去問解説　問9　2016年9月学科

下記＜Ａ社の損益計算書＞に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、問題の性質上、明らかにできない科目は「［ ※ ］」で示してある。

＜Ａ社の損益計算書＞ （単位：百万円）


１．経常利益は、４００百万円である。

２．営業利益は、２００百万円である。

３．税引前当期純利益は、２５０百万円である。

４．売上総利益は、３００百万円である。

企業の決算書に関する問題です。

１．は、不適切。会社の本業の利益である営業利益に対して、経常利益は、営業利益に通常の営業活動以外の収入と費用を反映した利益のことで、本業と副業を合わせた利益ともいえます。
よって本問の場合、経常利益＝1,000百万円−600百万円−200百万円＋50百万円＝250百万円

２．は、適切。営業利益は、会社の本業の利益を表すものですから、営業利益＝売上高−売上原価−販売費・一般管理費となります。
よって本問の場合、営業利益＝1,000百万円−600百万円−200百万円＝200百万円

３．は、不適切。税引前当期純利益は、経常利益に、臨時収入や臨時損失である特別損益を反映したものです。
よって本問の場合、税引前当期純利益＝250百万円＋50百万円＝300百万円

４．は、不適切。売上総利益（粗利）は、売上高から売上原価を差し引いたものです。
よって本問の場合、売上総利益＝1,000百万円−600百万円＝400百万円

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