問57 2016年5月学科
問57 問題文択一問題
下記の宅地における路線価方式による自用地価額として、最も適切なものはどれか。なお、奥行価格補正および側方路線影響加算以外の補正は考慮しないものとする。
1.(200千円×0.99+250千円×1.00×0.02)×400u=81,200千円
2.(200千円×0.99+250千円×1.00×0.03)×400u=82,200千円
3.(250千円×1.00+200千円×0.99×0.02)×400u=101,584千円
4.(250千円×1.00+200千円×0.99×0.03)×400u=102,376千円
問57 解答・解説
宅地の相続税評価に関する問題です。
まず、奥行価格補正率とは、奥行が極端に短かったり長かったりする場合は宅地の利用が難しくなることから、評価額を調整するために定められています。
また、側方路線影響加算率とは、正面のみが路線に面している宅地よりも、正面と側面も路線に面している宅地(角地)の方が利用しやすいため、評価額を調整するために定められています。
側方路線に面する宅地の自用地評価額=(T+U)×敷地面積
※T:正面路線価×奥行価格補正率
※U:側方路線価×奥行価格補正率×側方路線影響加算率
つまり、奥行価格補正後の正面路線価に、奥行価格補正率と側方路線影響加算率を乗じた側方路線価を加算して求めます。
なお、正面路線とは、奥行価格補正後の金額が高い方の路線です。
よって、資料の宅地では、200×0.99<250×1.00ですので、正面路線は路線価250,000円の方です。
(路線価図の価格表示は千円単位)
また、本問では側方路線影響加算率として、「角地」と「準角地」が記載されていますが、本問のように2つの道路に接している土地を「角地」といい、折れ曲がった1つの道路の内側部分に接している土地を「準角地」といいます。
具体的には、十字路やT字路に接していれば角地、L字型の一本道の屈折部分に接していれば準角地で、角地の方が利便性が高いため、加算率も高くなります。
従って、資料の宅地の自用地評価額=(250,000円×1.00+200,000円×0.99×0.03)×25m×16m
=(250,000円+5,940円)×400u=102,376,000円
従って正解は、4.(250千円×1.00+200千円×0.99×0.03)×400u=102,376千円
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