問56 2016年5月学科
問56 問題文択一問題
下記<親族関係図>において、平成27年中にAさんに相続が開始した場合の相続税の計算における「遺産に係る基礎控除額」として、最も適切なものはどれか。なお、Dさんは相続の放棄をしている。
<親族関係図>
1.70,000千円
2.54,000千円
3.48,000千円
4.42,000千円
問56 解答・解説
相続税の基礎控除に関する問題です。
まず相続税の基礎控除は、3,000万円+法定相続人の数×600万円ですが、養子の場合は実子がいる場合は1人まで、実子がいない場合は2人まで法定相続人とすることができます。
配偶者は常に法定相続人となり、それ以外の親族は、子・直系尊属・兄弟姉妹の順に、先の順位者がいない場合に、法定相続人となります。
従って、本問における法定相続人は、配偶者である妻Bと、実子C・Dと、養子Eの4人が法定相続人となるはずですが、実子Dは相続放棄しています。
法定相続分を計算するときは、相続放棄すると、「初めから相続人とならなかったもの」としてみなされますが、基礎控除の計算上では、法定相続人は相続放棄があっても、「相続放棄はなかったもの」として扱われます。
よって、相続税の基礎控除=3,000万円+4人×600万円=5,400万円
以上により正解は、2.54,000千円
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