問27 2016年5月学科
問27 問題文択一問題
一般的なオプション取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.オプションとは、あらかじめ定められた将来の期日または一定の期間内に、原資産をあらかじめ定められた価格で売る権利または買う権利のことである。
2.オプションの買い手は、オプションを行使する権利を有するが、その権利を放棄することもできる。
3.オプションの売り手の最大損失は、プレミアム(オプション料)に限定される。
4.コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。
問27 解答・解説
デリバティブ取引に関する問題です。
1.は、適切。オプション取引は、原資産を将来のある期日・期間内に、特定の価格で「売買する権利」を売買する取引です。
先物取引と似ていますが、原資産ではなく、売買する権利自体のみの売買であるため、買い手はオプションの価格のみに損失を限定することができます。
2.は、適切。オプション取引では、「コール」、「プット」にかかわらず、買い手は権利を行使するか放棄するか自由に選択可能ですが、オプションの売り手は当初プレミアムを手に入れる代わりに、買い手の権利行使に応じる義務を放棄できません。
3.は、不適切。オプション取引では、「コール」、「プット」にかかわらず、買い手の損失は支払ったプレミアムに限定されますが、オプションの売り手の損失は理論上無限大となります。
4.は、適切。オプション・プレミアム(オプションの価格)は、オプションの買い手にとって有利な条件には上昇し、不利な条件には下落しますので、満期までの残存期間が長いほど、コール・オプションもプット・オプションもプレミアムが高くなります。
(不確実な未来のものを、今買えるというのは、買い手に取って有利というわけです)。
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