問25 2016年5月学科

問25 問題文と解答・解説

問25 問題文択一問題

株式の投資指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.配当性向は、株価に対する年間配当金の割合を示す指標である。

2.配当利回りは、税引後純利益に対して、当該利益から配当金として支払った金額の割合を示す指標である。

3.株価純資産倍率(PBR)が1倍以上であることは、理論上、株式時価総額が会社の解散価値を下回っていることを示す。

4.株価収益率(PER)を類似業種の企業間で比較した場合、一般に、PERが高いほど株価が相対的に割高であるとされる。

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問25 解答・解説

株式投資の評価指標に関する問題です。

1.は、不適切。配当性向は、当期純利益のうち配当に回した割合を示しています。
配当性向(%)=1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100

2.は、不適切。配当利回りは、株価に対する1株当たり年間配当金の割合のことです。
配当利回り=1株当たり年間配当金/株価×100

3.は、不適切。PBR(株価純資産倍率)とは、現在の株価が1株当たりの純資産の何倍かを示すものです。
PBR=株価/1株当たり純資産額=株価/(自己資本/発行済株式総数)
会社が解散した場合、株主には持ち株数に応じて純資産(株主資本)を受け取る権利がありますから、PBRが1倍以上ということは、株価が1株当たりの純資産額よりも多いということですので、理論上、株式の時価総額が会社の解散価値を上回っていることを示します。
反対に、PBR1倍未満の株式の場合、1株当たりの純資産よりも株価が安いため、株式の時価総額が会社の解散価値を下回っている(最悪会社が解散しても理論上は株主は株価以上の分配を受けることが可能)ことを示します。
ただし、決算上の資産評価が実態通りとは限らないため、PBR1倍割れなら確実に儲かるとは限りません。

4.は、適切。PER(株価収益率)=株価/1株当たり当期純利益で、現在の株価が1株当たりの当期純利益の何倍かを示しているため、同業種でPERが高い銘柄ほど割高、もしくは今後の利益成長が期待されると考えることができます。

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