問23 2016年5月学科
問23 問題文択一問題
債券の信用リスクに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.債券の発行体の財務状況の悪化などにより、その発行する債券の利子や償還金の支払いが債務不履行(デフォルト)となるリスクを、信用リスクという。
2.発行体が同一であれば、劣後債であっても他の債券と同等の信用格付となる。
3.信用格付において最上級の格付を付された債券については、利子や償還金の支払いに遅延が生じることはない。
4.市場で流通している信用リスクの高い債券と信用リスクの低い債券を比較した場合、他の条件が同じであれば、信用リスクの高い債券の方が利回りは低くなる。
問23 解答・解説
債券投資のリスクに関する問題です。
1.は、適切。債券投資における信用リスク(デフォルトリスク)とは、債券の利子や元本の支払いが遅れることも含めた、債務不履行となるリスクのことです。
借金の元本は当然のこと、利子の支払いが遅れることも、債務不履行扱いとなります。
2.は、不適切。劣後債とは、一般の債権者よりも債務弁済の順位が劣る社債のことで、会社清算時に一番最後に返済される債券であるため、信用格付けは低くなります。
3.は、不適切。債券の格付けは、第三者である格付機関が行っている(例:ムーディーズ、スタンダード&プアーズ)、債券や債券の発行体の信用評価の結果ですので、最上級の格付けであってもデフォルトリスクはゼロではありません。
4.は、不適切。信用リスクが高い=信用度が低い、信用リスクが低い=信用度が高い、ということですので、信用度が高ければ、みんなが欲しがって価格は上がり、利回りは下がる=ローリスク・ローリターンとなり、逆に信用度が低いと、欲しがる人は減るので価格は下がり、利回りは上がる=ハイリスク・ハイリターンとなります。
よって、信用リスクが高い債券は、信用リスクが低い債券よりも、債券価格が低下し、利回りは高くなります。
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!

FP対策講座
<FP対策通信講座>
●LECのFP通信講座 ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら
●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ 2級FP技能士
(資格対策ドットコム)
●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】