問10 2016年5月学科
問10 問題文択一問題
下記<物品販売業X社の損益計算書(P/L)>の勘定科目に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
<物品販売業X社の損益計算書(P/L)> (単位:千円)
1.売上原価は、期首の在庫(期首商品棚卸高)と期中の商品仕入高の合計から期末に残った在庫(期末商品棚卸高)を差し引いたものである。
2.販売費及び一般管理費は、会社の販売や一般管理業務に関して発生した費用であり、役員報酬、従業員給与、通信費、商品保管のための倉庫賃借料、減価償却費などが該当する。
3.営業外費用は、本来の営業活動以外に要した費用であり、支払利息や社債利息などが該当する。
4.当期純利益は、1事業年度に計上される最終的な純利益であり、売上高に対するこの当期純利益の割合をROEという。
問10 解答・解説
企業の決算書に関する問題です。
1.は、適切。売上原価(当期の売上に対し仕入れにかかった金額)とは、前期末の在庫金額(期首商品棚卸高)と当期の仕入れ金額(当期商品仕入高)の合計から、今期の年末の在庫金額(期末商品棚卸高)を差し引いたもので、商品の仕入れや製造にどれくらいの費用がかかるかを表すものです。
売上原価=期首棚卸高+当期仕入高−期末棚卸高
2.は、適切。販売費及び一般管理費とは、販売に直接かかる費用(販売費)と企業の運営全体にかかる費用(一般管理費)の合計額のことです。販売費には販売手数料や広告宣伝費等があり、一般管理費には人件費(役員報酬・従業員給与等)、通信費、光熱水費、オフィスや工場の賃借料、減価償却費等があります。
3.は、適切。営業外費用とは、企業の財務活動やその他営業外活動といった本業以外の活動で経常的に発生する費用のことで、借入金の支払利息・社債利息・割引料(手形を満期日前に現金化した際の手数料)等が該当します。
4.は、不適切。当期純利益は、その事業年度における企業の最終的な純利益で、売上高に対する当期純利益の割合は、売上高当期純利益率で、同業他社や自社の過去業績との比較に用いられます。
ROE(自己資本利益率)とは、自己資本を使ってどれだけ利益を上げたかを示しますので、ROEが高いほど収益性が高く、株主への利益還元も期待できます。
ROE(%)=当期純利益/自己資本×100
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