問15 2016年1月実技個人資産相談業務

問15 問題文と解答・解説

問15 問題文

仮に、Aさんの相続が現時点(平成28年1月24日)で開始し、Aさんの相続における課税遺産総額(「課税価格の合計額−遺産に係る基礎控除額」)が1億8,000万円であった場合の相続税の総額を計算した下記の表の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な数値を求めなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は、「□□□」で示してある。



〈相続税の速算表(一部抜粋)〉

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問15 解答・解説

相続税の総額に関する問題です。

相続税の計算は、課税遺産総額をそれぞれ法定相続分に分割し、分割後の金額に応じた税率で算出します。

平成27年1月1日以降は、遺産に係る基礎控除額=3,000万円+600万円×法定相続人の数ですが、養子の場合は実子がいる場合は1人まで、実子がいない場合は2人まで法定相続人とすることができます。
本問の場合、相続人は妻Bさんと、長女Cさん、二女Dさん、孫Fさん(普通養子)の4人ですので、
3,000万円+600万円×4人=5,400万円 です。

問題文の表より、課税遺産総額は1億8千万円です。
妻Bさんの法定相続分は1/2、長女Cさん・二女Dさん・孫Fさんの法定相続分はそれぞれ1/6ずつ(1/2÷3)ですから、
妻Bの法定相続分の相続税 :1.8億円×1/2×30%−700万円=2,000万円
長女Cの法定相続分の相続税:1.8億円×1/6×15%−50万円=400万円
二女Dの法定相続分の相続税 :1.8億円×1/6×15%−50万円=400万円
孫Fの法定相続分の相続税  :1.8億円×1/6×15%−50万円=400万円

従って、相続税の総額=2,000万円+400万円+400万円+400万円=3,200万円 です。

以上により正解は、(1)5,400(万円) (2)2,000(万円) (3)400(万円) (4)3,200(万円)

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