問8 2016年1月実技個人資産相談業務
問8 問題文
AさんがX社から受け取った退職金に係る退職所得の金額を求めなさい。〔計算過程〕を示し、〈答〉は万円単位とすること。なお、Aさんは、これ以外に退職手当等の収入はなく、障害者になったことが退職の直接の原因ではないものとする。また、下記の〈計算手順〉に従って解答用紙に記入すること。
〈計算手順〉
1.退職所得控除額
2.退職所得の金額
問8 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられますので、36年3ヶ月のAさんは、37年とされます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=〔3,000万円−{40万円×20年+70万円×(37年−20年)}〕×1/2
={3,000万円−(800万円+1,190万円)}×1/2
=(3,000万円−1,990万円)×1/2
=505万円
従って正解は、505万円
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
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