問6 2016年1月実技中小事業主資産相談業務

問6 問題文と解答・解説

問6 問題文

《設例》の〈Z社社債の条件〉に基づいて算出されるZ社社債の利回りに関する次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。なお、税金や手数料等は考慮せず、いずれも表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。

(1) Z社社債を購入した場合の直接利回りは、1.46%である。

(2) Z社社債を購入し、償還まで保有した場合の最終利回り(単利)は、0.98%である。

(3) Z社社債を購入し、3年後に額面100円当たり103.50円で売却した場合の所有期間利回り(単利)は、1.95%である。

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問6 解答・解説

債券の利回りに関する問題です。

(1) は、○。直接利回りとは、債券の購入価格に対する1年間に受取る利息の割合のことで、償還差益を考慮しません。
よって、直接利回り(%)=(1年当たりの受取利息÷購入価格)×100となります。
従ってZ社社債の直接利回り=1.5/102.50×100≒1.46%  です。

(2) は、○。債券の最終利回りとは、既発債を償還期限まで保有していた場合の利回りですが、
単利の利回りの計算式は、
利回り(%)=(1年間の収益合計/投資金額)×100 です。
※1年間の収益=1年分の利子+1年当たりの差益

1年分の利子  :額面100円×1.5%=1.50円
1年当たりの差益:(償還額100.00円−購入価格102.50円)/所有期間5年=−0.5円
1年間の収益合計:利子1.50円+差益−0.5円=1.00円
利回り(%)=(収益合計1.00円/投資金額102.50円)×100=0.9756≒0.98%(小数点以下第3位四捨五入)

(3) は、×。所有期間利回りとは、既発債を償還期限前に売却した場合の利回りですが、単利の利回りの計算式は、
利回り(%)=(1年間の収益合計/投資金額)×100 です。
※1年間の収益=1年分の利子+1年当たりの差益

1年分の利子  :額面100円×1.5%=1.5円
1年当たりの差益:(売却額103.50円−購入価格102.50円)/所有期間3年=1/3円
1年間の収益合計:利子1.5円+差益1/3円=11/6円
利回り(%)=(収益合計11/6円/投資金額102.50円)×100=1.7886≒1.79%(小数点以下第3位四捨五入)

問5             第3問

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