問58 2016年1月学科
問58 問題文択一問題
不動産の相続税評価額の引下げに関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
自己が所有している宅地(更地・自用地)に賃貸マンションを建築して賃貸の用に供した場合、当該宅地は( ア )として評価される。
例えば、更地(自用地)としての価額が1億円の宅地に賃貸マンションを建築し、借地権割合が60%、借家権割合が30%、賃貸割合が100%とすると、当該宅地は、更地(自用地)で所有しているよりも相続税評価額が( イ )減額される。
1.(ア)貸家建付地 (イ)1,800万円
2.(ア)貸宅地 (イ)4,000万円
3.(ア)貸家建付地 (イ)4,000万円
4.(ア)貸宅地 (イ)1,800万円
問58 解答・解説
宅地の相続税評価に関する問題です。
自分が所有する土地に建築した家屋を、他に貸し付けている場合、建物は貸家、土地は貸家建付地として評価され、自用地評価よりも借地権や借家権の割合分が減額された相続税評価額となります(自分の土地にアパートを建てて賃貸している等)。
評価額の計算式は以下の通り。
貸家建付地の評価額=自用地評価額×(1−借地権割合×借家権割合×賃貸割合)
よって、借地権割合60%、借家権割合が30%、賃貸割合100%の場合、
貸家建付地の評価額=自用地評価額×(1−60%×30%×100%)
=1億円×(1−0.6×0.3×1.0)
=8,200万円
となり、自用地評価額(更地)1億円よりも、1,800万円減額した評価額8,200万円になります。
従って正解は、1.(ア)貸家建付地 (イ)1,800万円
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