問2 2016年1月学科
問2 問題文択一問題
ライフプランニングにおける一般的なアドバイスに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.住宅ローンを利用する場合には、金利水準や収支見通しなどについて十分な検討が必要であり、長期的なキャッシュフロー表を作成することが望ましい。
2.住宅ローンの返済と教育資金の負担が重なり支出が増大する場合には、生命保険の見直しや奨学金・教育ローンの活用など多岐にわたって収支を検討することが望ましい。
3.給与所得者の定年退職後の生活設計では、受給できる年金や退職金の額などを把握することが望ましい。
4.60歳代以降の人がゆとりのある老後生活を考えている場合には、一般的には勤労所得等収入を増やすことは容易ではないため、リスクが高くても積極的な資産運用で生活資金を確保することが望ましい。
問2 解答・解説
世代別の資金運用・ライフプランに関する問題です。
1.は、適切。長期の住宅ローンを利用する場合、金利や収支の変動はローンの返済負担に多大な影響を与えるため、事前の十分な検討と入念な準備を行い、長期的なキャッシュフロー表の作成により返済計画を立てることが必要です。
2.は、適切。結婚や出産の時期によっては、住宅ローンの返済と教育費の負担増が重なって支出が増大する場合があるため、単に日々の支出を削るだけでなく、思い切った生命保険の見直しや奨学金・教育ローンといった借り入れの活用等も含めて多岐にわたった検討が必要です。
3.は、適切。給与所得者の場合、定年退職後は年金と退職金が収入の大半を占めるため、生活設計時は事前にそれらの額を把握し、支出可能な範囲を確認することが必要です。
4.は、不適切。60歳代以降は安定的な収入源が公的年金だけとなることが多く、収入額も減少してしまいますから、このように許容リスクが低い状態でリスクを取った資産運用を行うと、市場が暴落した際には一気にその影響を受け、生活が行き詰ってしまうため、元本確保型の金融商品による安定的な運用を心掛けることが必要です。また、ゆとりある老後生活を考えるならば、若年時の比較的リスク許容度が高い時期に積極的な資産運用により老後資金を少しずつ積み立てた後、老後に向けて少しずつリスクを抑えていくことが必要です。
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!
FP対策講座
<FP対策通信講座>
●LECのFP通信講座 ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら
●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ 2級FP技能士 (資格対策ドットコム)
●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】