問4 2015年10月実技個人資産相談業務
問4 問題文
Mさんは、Aさんに対して、X投資信託およびY投資信託について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な語句または数値を、下記の〈語句群〉のイ〜ルのなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。
@)「投資信託を選ぶ場合には、Aさんの投資目的やリスク許容度に合致したものを選択することが重要です。X投資信託は、一般に投資適格とされている( 1 )格以上の債券を主な投資対象としているため、信用リスクは相対的に低くなると考えられます」
A)「シャープ・レシオを用いて、投資信託の運用パフォーマンスを評価する方法があります。X投資信託およびY投資信託の過去5年間の運用パフォーマンスをシャープ・レシオで評価した場合、X投資信託のシャープ・レシオは( 2 )、Y投資信託のシャープ・レシオは( 3 )となります。したがって、過去5年間の運用パフォーマンスをシャープ・レシオで比較した場合は、( 4 )のほうが評価が高いということができます」
〈語句群〉
イ.トリプルB(BBB/Baa) ロ.トリプルC(CCC/Caa)
ハ.ダブルC(CC/Ca) ニ.0.6 ホ.0.7 ヘ.1 ト.1.35
チ.4.6 リ.5 ヌ.X投資信託 ル.Y投資信託
問4 解答・解説
信用格付け・シャープレシオに関する問題です。
@)債券は、格付会社によって信用格付け(債務をきちんと履行してくれるかという信用度の目安)が付けられており、格付けAAA〜BBBは投資適格とされ、これより下のクラス(BB以下)は投機的、または投資不適格とされます。
※S&P社はアルファベット大文字羅列、ムーディーズ社はAaaやBaaといった大文字と小文字の組み合わせで格付けを表現しています。
A)シャープレシオは、ポートフォリオの収益率から安全資産利子率(無リスク資産利子率)を差し引いた、超過収益率を標準偏差で除して求めます。
つまり、
シャープ・レシオ=(ポートフォリオの収益率−安全資産利子率)÷標準偏差 ですので、
X投資信託のシャープ・レシオ=(1.5%−1%)÷0.5%=1.0
Y投資信託のシャープ・レシオ=(13.0%−1%)÷20.0%=0.6
シャープ・レシオは、標準偏差で測ったリスク1単位に対して、超過収益率がどれだけあったかを示すものですから、値が大きいほど超過収益率が高い=優れた金融商品ということです。
従って、シャープ・レシオからみて優れている金融商品は、X投資信託です。
以上により正解は、(1)イ.トリプルB(BBB/Baa) (2)ヘ.1 (3)ニ.0.6
(4)ヌ.X投資信託
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