問5 2015年10月学科
問5 問題文択一問題
老齢基礎年金の繰上げ支給および繰下げ支給に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.65歳到達時に老齢基礎年金の受給権を有する者が、老齢基礎年金の繰下げ支給の申出をする場合、その申出は66歳到達日以降に行うことができる。
2.老齢基礎年金を繰り上げて受給する場合、老齢基礎年金の額は繰上げ月数1月当たり0.5%の割合で減額される。
3.老齢基礎年金を繰り下げて受給する場合、繰下げによる加算額を算出する際の増額率は、最高3 0%である。
4.老齢基礎年金の繰上げ支給の請求後は、繰上げ請求を取り消したり、受給開始年齢を変更したりすることはできない。
問5 解答・解説
老齢基礎年金の繰上げ・繰下げに関する問題です。
1.は、適切。年金の繰下げができるのは、66歳到達以後です。
2.は、適切。老齢基礎年金を繰上げ受給する場合、一ヶ月につき0.5%減額され、減額された年金額で生涯支給されます。
3.は、不適切。支給繰下げをした場合、年金は1カ月当たり0.7%増額されます。
65歳からの年金を、5年(60月)繰下げて70歳から受給することで、増額率は最大42%となります。
繰下げによる増額率=5年×12月×0.7%=42%
逆に、支給繰上げをした場合には、年金は1カ月当たり0.5%減額されますので、3年繰下げると、3年×12月×0.5%=18%の減額率となります。
4.は、適切。年金の支給繰上げ・繰下げをした場合、取消しや受給開始年齢の変更はできません。
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