問3 2015年9月実技資産設計提案業務
問3 問題文
下記<資料>について、この企業の株価が3,740円である場合の次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる数値の組み合わせとして、正しいものはどれか。なお、解答に当たっては、小数点以下第3位を四捨五入すること。
<資料>
・平成26年12月期末の株主資本を用いたPBR(株価純資産倍率)は( ア )倍である。
・平成27年12月期の連結業績予想におけるPER(株価収益率)は( イ )倍である。
1.(ア)1.26 (イ)15.71
2.(ア)1.37 (イ)15.71
3.(ア)1.26 (イ)16.33
4.(ア)1.37 (イ)16.33
問3 解答・解説
投資指標に関する問題です。
PBR(株価純資産倍率)=株価/1株当たり純資産 ですので、1株当たり純資産額が分かれば、株価が3,740円の場合のPBRが分かります。
資料の真ん中「(2)連結財政状態」の右端に、26年12月期の「1株当たり株主資本 2727.69」という記載がありますが、これは、「平成26年12月の連結決算における1株当たり株主資本は2,727円69銭です。」という意味です。
純資産=株主資本+その他資本+少数株主持分+新株予約権ですので、1株当たり株主資本は1株当たり純資産と完全に同じではありませんが、本問では「株主資本を用いたPBR」を求めるため、この数字を用います。
従って、PBR=3,740円/2727.69円=1.371…≒1.37倍 です(小数点第3位四捨五入)。
また、PER(1株当たり利益率)=株価/1株当たり利益 ですので、1株当たり利益額が分かれば、株価が3,740円の場合のPERが計算できます。
資料の1番下の「平成27年12月期の連結業績予想」欄に、「1株当たり当社株主に帰属する当期純利益 238.13」という記載があります。
これは、「平成27年12月の連結決算における1株当たり純利益の予想額は、238円13銭です。」という意味です。
従って、PER=3,740円/238.13円=15.705…≒15.71倍 です(小数点第3位四捨五入)。
以上により正解は、2.(ア)1.37 (イ)15.71
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