問8 2015年9月実技生保顧客資産相談業務
問8 問題文
設例の<資料1>の生命保険の経理処理(仕訳)について、下記<条件>を基に、空欄(1)〜(4)に入る最も適切な語句または数値を、下記の〈語句群〉のイ〜ルのなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。
<条件>
・解約時(Aさん65歳時)までにX社が支払った保険料は、5,060万円とする。
・上記以外の条件は考慮しないものとする。
<第1回保険料払込時の経理処理(仕訳)>
<65歳時に解約した場合の経理処理(仕訳)>
〈語句群〉
イ.220 ロ.2,070 ハ.2,300 ニ.2,530 ホ.4,600 ヘ.5,060
ト.雑収入 チ.配当金積立金 リ.解約返戻金 ヌ.前払保険料
ル.雑損失
問8 解答・解説
長期平準定期保険の経理処理に関する問題です。
設例の無配当定期保険は、現在42歳のBさんが100歳時に保険期間が満了するものですので、長期平準定期保険に該当(加入時の年齢42+保険期間58年×2>105)します。
長期平準定期保険とは、保険期間満了時に70歳を超え、かつ加入時の年齢に保険期間の2倍の数を加えると105を超える定期保険のこと。
長期平準定期保険では、前半6割期間での保険料支払い時は、保険料の2分の1を定期保険料として損金算入し、2分の1を前払保険料として資産計上ですが、解約した場合には、資産計上していた前払保険料を取り崩し、受け取った解約返戻金相当額と資産計上している前払保険料との差額は、雑収入(または雑損失)として計上します。
問題文では、年払保険料220万円ですから、第1回保険料払込時は、定期保険料として110万円の損金計上、前払保険料として110万円の資産計上です。
また、65歳の解約時までの払込済保険料5,060万円(220万円×23年)ですから、資産計上額は半額の2,530万円(77歳前後までは前半6割期間)。
よって資産計上額2,530万円<解約返戻金4,600万円ですので、差額2,070万円は雑収入として益金計上します。
以上により正解は、(1) ヌ.前払保険料 (2) ト.雑収入 (3) ニ.2,530 (4) ロ.2,070
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