問31 2015年9月学科

問31 問題文と解答・解説

問31 問題文択一問題

所得税の仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。

2.所得税では、社会政策上の配慮や二重課税の排除などの趣旨から、特定の所得については非課税所得としている。

3.課税総所得金額に対する所得税額は、所得の金額の多寡にかかわらず、一律の税率により計算する。

4.所得税では、原則として、納税者本人が自主的に所得の金額とこれに対応する税額を計算し、申告・納付する申告納税方式を採用している。

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問31 解答・解説

所得税の仕組みに関する問題です。

1.は、適切。所得税は、発生形態別に10種類に分類(給与所得・事業所得・不動産所得等)し、各所得ごとの計算方法で所得金額を計算します。

2.は、適切。所得税は、所得の性質や社会政策上の観点から、非課税所得となるものがあります(課税不適当とするもの)。
例えば、入院・手術・通院・診断等の「身体の傷害に基因」して支払われる給付金や、雇用保険の失業手当(失業等給付)等です。

3.は、不適切。所得税は超過累進税率ですので、課税総所得金額が多いほど、税率が高くなります。

4.は、適切。所得税は、納税者本人が税額を計算し、申告納付する申告納税方式です。
サラリーマンの給与からの天引きや年末調整は、本来は例外的なものなんです。

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