問25 2015年9月学科
問25 問題文択一問題
上場株式の取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.取引所における株式の売買注文は、価格優先および時間優先の原則に従って処理され、また、成行注文は指値注文よりも優先される。
2.取引所における株式の普通取引では、売買契約締結の日に資金決済が行われ、それと同時に株主の権利の移転等が証券保管振替機構および金融商品取引業者等に開設された口座において電子的に処理される。
3.株式累積投資は、金融商品取引業者が選定する株式について、毎月一定の日に、申込者があらかじめ指定する一定金額(1万円以上)により同一銘柄を継続的に買い付ける取引である。
4.株式ミニ投資は、金融商品取引業者が選定する株式について、売買単位株数の10分の1の整数倍(10分の9まで)で売買できる取引である。
問25 解答・解説
上場株式の取引に関する問題です。
1.は、適切。証券取引所での株式売買方法では、買値・売値を指定しない成行注文と、買値・売値を指定する指値注文がありますが、指値注文よりも成行注文が優先されます。
成行注文は、言うなれば相手の言い値で取引しますよ、という注文ですから、値段を指定する指値注文よりも優先されるわけです。
また、同一銘柄の株式に異なる値段で指値注文が出されると、買い注文なら高い価格から、売り注文なら安い価格から優先され(価格優先の法則)、同じ値段で指値注文が出されると、より先に出された注文が優先して取引が成立します(時間優先の法則)。
2.は、不適切。株式取引において約定日から実際の決済日(受渡日)までの期間は、約定日を含めて4営業日で(約定日から3営業日後に決済)、株主としての権利の移転等も、決済と同時に証券保管振替機構と証券口座において、実際の株券の受け渡しをすることなく、電子的に処理されます。
※証券保管振替機構では、紙の株券の代わりに、株式取引による株主の権利の発生・移転・消滅等を、証券会社との間で電子管理しています。
3.は、適切。株式累積投資(るいとう)は、金融商品取引業者が選定した株式を、毎月一定日に指定した一定額(1万円以上)、同一銘柄を継続的に買い付けして投資する取引方法です。
4.は、適切。株式ミニ投資は、金融商品取引業者が選定した株式を、売買単位株数の10分の1単位で売買可能な取引です。
複数銘柄への分散投資や株価の高い銘柄(値がさ株)への投資がしやすくなるメリットがありますが、議決権は行使できません。
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