問22 2015年9月学科
問22 問題文択一問題
投資信託等の運用手法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.企業の成長性を重視し、売上高や利益の成長性の高さに着目して、銘柄選択を行う運用手法は、グロース投資と呼ばれる。
2.株価指標や配当割引モデルなどからみた株価の割安性に着目して、銘柄選択を行う運用手法は、バリュー投資と呼ばれる。
3.異なった銘柄の株式の買付けと売付けを同額程度行い、市場全体の変動による影響を抑え、個別銘柄固有の価格変動に収益の源泉を求める運用手法は、マーケット・ニュートラル運用と呼ばれる。
4.個別銘柄の調査・分析に基づいて投資価値のある銘柄を選択し、その積上げによってポートフォリオを構築する運用手法は、トップダウン・アプローチと呼ばれる。
問22 解答・解説
投資信託の運用スタイルに関する問題です。
1.は、適切。グロース投資は、売上高や利益の伸び率などの、企業等の成長性に着目して銘柄選択を行う運用スタイルです。
2.は、適切。バリュー投資は、PERやPBR等の指標や配当割引モデル等から見た株価の割安性に着目して、銘柄選択を行う運用スタイルです。
3.は、適切。マーケット・ニュートラル運用は、銘柄の買い建てと売り建てを同時に行いながら、市場の変動に影響を受けない運用成果を目指す手法です。
例えば、割高な銘柄を売り、割安な銘柄を買えば、市場全体が下がっても売りポジションで利益が見込め、市場全体が上がっても買いポジションで利益を見込める運用を目指すわけです。
4.は、不適切。経済・金利・為替などのマクロ経済動向の予測からはじまり、資産配分や業種別配分を決め、その後個別の選別を行う運用手法を、トップダウン・アプローチといいます。
※トップダウン・アプローチ:今後の景気は?⇒債券・株?どの業界?⇒どの会社?
マクロ経済動向等にかかわらず、個別銘柄の投資指標の分析、リサーチの積上げにより銘柄を選定し、ポートフォリオ構築を図る運用手法は、ボトムアップ・アプローチです。
※ボトムアップ・アプローチ:どの会社?⇒現在の株価は?資産価値は?将来性は?
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