問2 2015年9月学科
問2 問題文択一問題
全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.健康保険の被保険者の一般保険料率は、都道府県ごとに設定されている。
2.健康保険の被保険者が退職後に任意継続被保険者となった場合、保険料については、任意継続被保険者と事業主であった者が折半して負担する。
3.高額療養費の支給の対象には、保険医療機関の窓口で支払った入院時の食事代や差額ベッド代も含まれる。
4.医療費の一部負担金(自己負担額)の割合は、被保険者の年齢にかかわらず、一律3割とされている。
問2 解答・解説
健康保険に関する問題です。
1.は、適切。全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)は、都道府県単位で運営され、一般保険料率も都道府県ごとに設定されています。このため、保険料の高いところと安いところで差が出るわけです。
2.は、不適切。退職などにより、健康保険の被保険者資格を喪失した場合でも、所定の要件を満たせば任意継続被保険者として、健康保険に加入できます。ただし、保険料は全額自己負担となります(通常は労使折半)。
3.は、不適切。高額療養費の算定における一部負担金(自己負担額)には、入院時の食事代や保険適用外の差額ベッド代は含まれません。
よって、高額療養費制度を利用しても、入院時の食事代や差額ベッド代は自分自身で負担することになります。
4.は、不適切。サラリーマンなどの会社員が加入する健康保険や、自営業者などが加入する国民健康保険では、医療費の自己負担は原則3割ですが、年齢によっては割合が異なります(就学前は2割、70歳以上は一般2割、現役並み所得者3割)。
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