問8 2015年1月実技資産設計提案業務
問8 問題文
下記<資料>は平成22年に住宅ローン契約を締結している榎田さんが所有する土地の登記事項証明書の一部である。この登記事項証明書に関する次の(ア)〜(エ)の記述について、正しいものには○、誤っているものには×を解答欄に記入しなさい。
<資料>
(ア)株式会社RM銀行からの住宅ローンの借入れに係る抵当権の登記が記載されている欄(A)は、権利部の甲区である。
(イ)登記事項証明書は、誰でも登記所などにおいて手数料を納付すれば交付の請求をすることができる。
(ウ)この土地には株式会社RM銀行の抵当権が設定されているため、別途、他の金融機関が抵当権を設定することはできない。
(エ)榎田さんが株式会社RM銀行への債務を完済しても、当該抵当権の登記が自動的に抹消されるわけではない。
問8 解答・解説
不動産の登記に関する問題です。
(ア)は、×。所有権に関する事項は、登記記録の権利部甲区に記録され、所有権以外の権利(地上権・抵当権・賃借権等)に関する事項は権利部乙区に記録されます。
(イ)は、○。登記事項証明書(登記記録)の交付請求は、手数料を納付すれば誰でも可能であり、登記所に直接出向くだけでなく、郵送やオンラインでも可能です。
(ウ)は、×。抵当権は同じ不動産について重ねて設定できます。各抵当権は設定順(登記順)に優劣がつけられ、その順番に従って弁済を受けることになります。
(エ)は、○。債務を完済しても、設定している抵当権は自動的には抹消されないため、債務者は抵当権抹消登記をすることが必要です。
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