問1 2015年1月実技中小事業主資産相談業務

問1 問題文と解答・解説

問1 問題文

Mさんは,Aさんに対して,中小企業退職金共済制度(以下,「中退共」という)の特徴について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な語句または数値を,下記の〈語句群〉のイ〜ヌのなかから選び,その記号を解答用紙に記入しなさい。

「中退共は,中小企業の事業主が独立行政法人勤労者退職金共済機構と雇用者(従業員)を被共済者とする退職金共済契約を締結して,退職金を社外に積み立てる退職金準備の共済制度です。

中退共に加入できる企業の要件は,業種により異なり,常用従業員数または資本金・出資金の額について,一定の基準を満たす必要があります。一般業種に該当するX社の場合,常用従業員数300人以下または資本金( 1 )億円以下の条件を満たしていますので,中退共に加入することができます。毎月の掛金は,被共済者(従業員)1人につき月額5,000円から( 2 )円までの16種類のなかから任意に選択することができます。なお,短時間労働者(パート従業員等)は,1人につき2,000円,3,000円,4,000円を選択することも可能です。

また,新しく中退共に加入する事業主に対して,掛金月額の( 3 )(上限5,000円)を加入後4カ月目から( 4 )年間,国が助成する制度があります。
被共済者(従業員)が退職したときは,退職金が勤労者退職金共済機構から従業員本人に直接,一時金として支給されます。退職金が一定額以上,退職日の年齢が60歳以上などの要件を満たした場合は,退職金の全部または一部を分割払いにすることもできます」

〈語句群〉
イ.1  ロ.2  ハ.3  ニ.5  ホ.30,000  ヘ.50,000
ト.70,000  チ.2分の1  リ.3分の1  ヌ.4分の1

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問1 解答・解説

中小企業退職金共済(中退共)に関する問題です。

中退共に加入できる法人は業種により異なり、一定の要件(常用従業員数または資本金・出資金)を満たす必要があります。
一般業種の要件は、「常用従業員数300人以下または資本金・出資金3億円以下」ですので、]社はいずれの要件も満たしている(常用従業員35人(パート除く)、資本金5,000万円)ため、加入することができます。

また、中退共の掛金は、従業員1人につき月額5,000円以上30,000円以下の16種類(パートタイマーなどの短時間労働者の場合は2,000円以上4,000円以下の3種類)の範囲内で、事業主はその中から従業員ごとに任意に選択できます。

なお、新たに中小企業退職金共済制度に加入する場合、事業主には加入後4ヶ月目から1年間、国から掛金月額の2分の1(従業員ごとに上限5,000円)を助成してもらえます。

以上により正解は、(1) ハ.3  (2) ホ.30,000
(3) チ.2分の1  (4) イ.1

第1問             問2

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