問38 2015年1月学科
問38 問題文択一問題
法人税の仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.法人税における事業年度とは、法令または定款等により定められた1年以内の会計期間がある場合にはその期間をいう。
2.法人税の各事業年度の所得の金額は、企業会計上の利益の額に法人税法による加算・減算などの所定の申告調整を行うことにより算出される。
3.期末資本金の額が1億円以下の一定の中小法人において、平成26年4月1日から平成27年3月31日までの事業年度における法人税では、所得金額のうち800万円以下の部分に15.0%の税率が適用される。
4.法人税の確定申告書は、各事業年度終了の日の翌日から1ヵ月以内に、納税地の所轄税務署長に提出しなければならない。
問38 解答・解説
法人税の仕組みに関する問題です。
1.は、適切。法人税では、法令や定款等の定めによる会計期間を事業年度(原則1年、1年未満も可)とし、各事業年度ごとに課税所得を計算します。
2.は、適切。法人税法上の課税所得金額は、法人の確定した決算による会計上の当期純利益をもとに、申告調整を行い算出(税法独自の規定によって、益金・損金に算入・不算入とされる項目を加算・減算する)します。
3.は、適切。法人税は比例税率で原則25.5%、資本金1億円以下の中小法人の場合は所得金額800万円まで15%です。
※法人税率は、平成24年4月1日以後に開始する事業年度より、30%(800万円までは18%)⇒25.5%(800万円までは15%)に改正されました。
4.は、不適切。法人税の申告・納付期限は、各事業年度終了日の翌日から2ヵ月以内で、納税地の所轄税務署長に申告・納付します。
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