問35 2014年9月実技資産設計提案業務

問35 問題文と解答・解説

問35 問題文

博之さんは、先月GS銀行の外貨定期預金キャンペーンを利用して外貨定期預金へ預入れをした。下記<資料>に基づく、博之さんの外貨定期預金の満期時の円ベースでの税引後利回り(年率)として、正しいものはどれか。

<資料>
[GS銀行の外貨定期預金キャンペーン]
外貨定期預金の預入時に限り、為替手数料を50銭優遇する。
※通常の為替手数料は各1.00円。
 
[博之さんの外貨定期預金預入時の条件]
預入金額:20,000米ドル
預入期間:3ヵ月間
預金金利:年1.00%
預入時為替レート(TTMレート):100.00円
満期時為替レート(TTMレート):100.00円

[計算に際しての留意点]
・ 利息の計算に際しては、預入期間は日割りではなく月割りで計算すること。
・ 利息に対する税金の計算に際しては、計算の便宜上、外貨建ての利息額の20%が所得税および住民税として源泉徴収されるものとする。また、為替差益に対する税金については考慮しないものとし、復興特別所得税についても考慮しないものとする。
・ 計算過程においては、小数点以下第5位を四捨五入し、解答に当たっては、小数点以下第3位を四捨五入すること。

1.▲2.82%

2.▲3.19%

3.▲4.99%

4.▲5.18%

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問35 解答・解説

外貨預金の利回りに関する問題です。

預入時と満期時のTTMレート:1ドル100.00円で、為替手数料(TTMとTTS・TTBの差)は各1.00円ですが、キャンペーンにより預入時のみ50銭優遇されます。
預入時のTTS=100.00円+0.50円=100.50円 ←手数料0.50円を上乗せされてドル買い(円売り)
満期時のTTB=100.00円−1.00円=99.00円 ←手数料1.00円が差し引かれてドル売り(円買い)

2万ドルの定期預金をしたわけですから、預入時のレートTTS1ドル100.50円から、投資した円は、2万ドル×100.50円=201万円

また、利息は年率1.0%で、3ヶ月満期ですから、3ヶ月分の利息は年利の12分の3(0.25年)です。
よって、3ヶ月分の利息=20,000ドル×1.0%×0.25年=50ドル です。
また、ドル建ての利息額の20%が所得税・住民税として源泉徴収されます。
よって、源泉徴収後の利息額=50ドル×(1−20%)=40ドル
満期時のレートTTB1ドル99円なので、2万40ドルを円換算すると、99×20,040=1,983,960円

当初元本2,010,000円が満期で1,983,960円に減りましたね。
1,984,950円−2,010,000円=▲26,040円 ←これが損失額。

ただし、本問では年換算の利回りを求めますので、
今算出された利益額は3ヶ月(0.25年)分ですから、年換算するにはこれを4倍します。
年換算の利益額=▲26,040円×4=▲104,160円

元本に対する割合は、▲104,160円÷2,010,000円×100≒▲5.18%(小数点以下第3位四捨五入)

よって、正解は 4.▲5.18%

なお、顧客が円を外貨に換える際の為替レートはTTSで、顧客が外貨を円に換える際の為替レートがTTBです(TTMは手数料上乗せ前のレート(仲値))。
TTS…「顧客が円売り」もしくは「銀行が外貨売り」ですので、「売り」=Sell
TTB…「顧客が円買い」もしくは「銀行が外貨買い」ですので、「買い」=Buy

問34             問36

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