問4 2014年9月実技個人資産相談業務
問4 問題文
X投資信託の分配金についてMさんがAさんに対して説明した以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な語句を,下記の〈語句群〉のイ〜リのなかから選び,その記号を解答用紙に記入しなさい。
「X投資信託の1回目の決算における分配金は,全額が普通分配金に該当します。また,2回目の決算における普通分配金の額は( 1 )です。
X投資信託の普通分配金による所得は( 2 )とされ,分配時には源泉徴収が行われます。平成26年の決算において普通分配金が分配された場合,その分配金に対する源泉徴収税率は,所得税,復興特別所得税および住民税の合計で( 3 )となります」
〈語句群〉
イ.100円 ロ.200円 ハ.300円 ニ.配当所得 ホ.利子所得
へ.雑所得 ト.10.147% チ.20.315% リ.20.42%
問4 解答・解説
投資信託の分配金に関する問題です。
追加型の株式投資信託で、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも低い場合、分配金は元本払戻金(特別分配金)として非課税となります。
つまり、投信の価格が元本を下回ったときの分配金は、元本の取り崩しに相当するため、利益が出ているわけではないとして非課税になるわけです。
逆に、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも高い場合、分配金は普通分配金として課税対象となります。
Aさんの場合、1回目の収益分配金支払(落ち)前の個別元本=10,100円で、収益分配金支払後の基準価額10,400円ですから、差額300円が1万口当たりの普通分配金です。
これに対し、2回目の収益分配金支払(落ち)前の個別元本=10,100円で、収益分配金支払後の基準価額10,000円ですから、差額100円が1万口当たりの元本払戻金(特別分配金)です。
収益分配金=普通分配金+元本払戻金 ですから、
1万口当たりの普通分配金=収益分配金300円−元本払戻金100円=200円
また、株式投資信託の収益分配金は配当所得となり、20.315%が源泉徴収(所得税・復興特別所得税・住民税含む)されます。
以上により正解は、(1)ロ.200円 (2)ニ.配当所得 (3)チ.20.315%
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