問9 2014年9月実技損保顧客資産相談業務
問9 問題文
X社が提案を受けている労働災害総合保険に関して,Mさんが,Aさんに対して説明した以下の文章等の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な語句または数値を,下記の〈語句群〉のイ〜ルのなかから選び,その記号を解答用紙に記入しなさい。なお,暫定保険料支払日は平成27年1月1日,確定保険料精算日は平成28年1月1日以降とし,問題の性質上,明らかにできない部分は「□□□」で示してある。
「労働災害総合保険は業務災害リスクに備える損害保険商品で,政府が管掌する労働者災害補償保険の上乗せ補償を目的とした( 1 )保険と,企業が従業員等に対し法律上の損害賠償責任を負った場合を補償対象とする( 2 )保険から構成されています。
契約時には,平均被用者数や賃金総額の見込額等に基づき算出された暫定保険料を支払い,保険期間終了後に実際の数値に基づき算出された確定保険料と暫定保険料の差額を精算する契約方式が一般的です。
仮に,X社が提案を受けている労働災害総合保険に《設例》の条件で加入し,契約時に暫定保険料80万円を支払い,保険期間終了時の確定保険料が70万円であった場合の経理処理は,以下のようになります」
<保険期間終了時に保険料を精算した場合の経理処理(仕訳)>
〈語句群〉
イ.災害付帯費用補償 ロ.施設所有(管理)者賠償責任 ハ.法定外補償
ニ.賠償付帯費用補償 ホ.使用者賠償責任 へ.雇用関係賠償責任
ト.雑損失 チ.雑収入 リ.10 ヌ.70 ル.80
問9 解答・解説
労働災害総合保険の経理処理に関する問題です。
労働災害総合保険は、労働者災害補償保険(いわゆる労災)の上乗せ補償を目的とした『法定外補償保険』と、民事上の損害賠償責任を負った場合を対象とする『使用者賠償責任保険』の2つから構成されており、保険料は、全額損金算入できます。
契約時には、平均従業員数や賃金総額の見込額等に応じた暫定保険料を支払い、保険期間終了後に実際の数値で算出した確定保険料と暫定保険料の差額を精算(払い過ぎなら雑収入として益金、支払不足なら雑損失として損金算入)します。
本問の場合、暫定保険料80万円で、確定保険料が70万円で、10万円の払い過ぎだったわけですから、超過分の10万円が現金・預金の入金(払戻し)として借方に記帳され、雑収入として10万円が貸方に記帳されます。
以上により正解は、(1) ハ.法定外補償 (2)ホ.使用者賠償責任 (3) チ.雑収入 (4) リ.10
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