問8 2014年9月実技損保顧客資産相談業務
問8 問題文
Mさんは,Aさんに対して,損害保険を活用した法人のリスク管理についてアドバイスした。Mさんの,Aさんに対するアドバイスに関する次の記述(1)〜(3)について,適切なものには○印を,不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。なお,各選択肢の損害保険商品には,いずれも特約を付帯していないものとする。
(1) 「弁当の販売店舗で火災や爆発が発生し,営業が休止した場合の利益の減少に備え,店舗休業保険に加入することを検討してみてはいかがでしょうか。なお,店舗休業保険から支払われる保険金は,益金として算入されます」
(2) 「弁当を購入した顧客が食中毒を起こした場合の賠償責任リスクに備え,受託者賠償責任保険に加入することを検討してみてはいかがでしょうか。受託者賠償責任保険に加入することにより,X社が製造・販売した生産物の欠陥に起因して他人の身体に障害を与えた場合に,法律上の賠償責任を負うことによる損害に対して保険金が支払われます」
(3) 「弁当の配達を担当する従業員が,配達中の事故によってケガを負う場合に備え,就業中を補償の対象とする傷害保険に加入することを検討してみてはいかがでしょうか」
問8 解答・解説
損害保険による事業活動のリスク管理に関する問題です。
(1) は、○。店舗休業保険は、火災や爆発等の災害による営業休止や阻害された場合の利益減少等の休業損失を補償しますので、弁当の販売店舗における火災・爆発による休業リスクへの備えとして適切です。
なお、店舗休業保険により受け取る保険金は、建物や商品の損失ではなく、得られたはずの利益に対する補償ですから、益金算入されます。
(2) は、×。受託者賠償責任保険は、他人から預かった物に対する損害賠償責任を補償する保険です(焼失・破損・紛失・盗難等を補償)ので、弁当を購入した顧客が食中毒を起こした場合の賠償責任リスクへの備えとしては不適切で、 生産物賠償責任保険(PL保険)が適切です。
生産物賠償責任保険(PL保険)は、企業等が製造・販売した商品などによる事故で、他者への損害賠償責任が発生した場合、被害者の治療費や慰謝料といった企業側の損害額を補償する保険です。
(3) は、○。普通傷害保険は、出張先等の、業務中の怪我も補償対象ですので、弁当や新聞配達中の事故で、従業員がケガを負うリスクへの備えとして適切です。
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