問13 2014年9月実技中小事業主資産相談業務
問13 問題文
下記の〈参考〉を基に,X社の1株当たりの類似業種比準価額を求めなさい。〔計算過程〕を示し,〈答〉は円単位とすること。なお,1株当たりの類似業種比準価額の計算にあたっては,各要素別比準割合および比準割合は小数点以下第2位未満を,1株当たりの資本金等の額50円当たりの類似業種比準価額は10銭未満を,1株当たりの類似業種比準価額は円未満を,それぞれ切り捨てること。
〈参考〉類似業種比準価額の計算式
A×[{b/B+(c/C×○)+d/D}/△]×斟酌率×(1株当たりの資本金等の額/50円)
問13 解答・解説
1株当たりの類似業種比準価額に関する問題です。
まず、1株当たりの類似業種比準価額について、数式は以下の通りです。
株価=A×{(b/B+ c/C×3+d/D)/5}×斟酌率×1株当たりの資本金額/50円
※A…類似業種の株価(評価年度の前年・評価する月・評価する前月・評価する前々月の平均額のうち最も小さい金額)
※b、c、d…評価会社の1株当りの配当金額、利益金額、純資産価額(簿価)
※B、C、D…類似業種の1株当りの配当金額、利益金額、純資産価額(簿価)
※斟酌率は、大会社は0.7、中会社は0.6、小会社は0.5
設例では]社の会社規模は「中会社」とありますので、斟酌率は0.6となります。
また、資本金額5,000万円で、発行済株式総数1,000,000株ですから、
1株当りの資本金額=50,000,000円÷1,000,000株=50円 です。
よって、類似業種比準方式の株価は、
株価=94円×{(5.0/2.1+12/4×3+170/149)/5}×0.6×50円/50円
=94円×(2.38+3.0×3+1.14)/5×0.6×50円/50円 ←小数点以下第3位切捨て
=94円×2.50×0.6×1 ←小数点以下第3位切捨て
=141円
以上により正解は、141(円)
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