問28 2014年9月学科
問28 問題文択一問題
一般的なコール・オプションのプレミアム(オプション料)の決定要因に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。
1.原資産価格が上昇すれば、オプション・プレミアムは低くなる。
2.権利行使価格が高いほど、オプション・プレミアムは高くなる。
3.満期までの残存期間が長いほど、オプション・プレミアムは低くなる。
4.ボラティリティが上昇すれば、オプション・プレミアムは高くなる。
問28 解答・解説
デリバティブ(金融派生商品)取引に関する問題です。
オプション・プレミアム(オプションの価格)は、オプションの買い手にとって有利な条件には上昇し、不利な条件には下落します。
1.は、不適切。原資産価格が上昇すると、コール・オプションのプレミアムは高くなり、プット・オプションのプレミアムは低くなります。
100円の大根を50円で買える権利がある場合、大根が150円に値上がりすると、50円で買える権利はより有利になりますよね?よってこの権利の値段(プレミアム)も上昇します。
2.は、不適切。権利行使価格が高いほど、コール・オプションのプレミアムは低くなり、プット・オプションのプレミアムは高くなります。
100円の大根を50円で買える権利と70円で買える権利がある場合、70円で買える権利の方がより不利ですよね?よって買える値段が高いほど、この権利の値段(プレミアム)も低下します。
3.は、不適切。満期までの残存期間が長いほど、コール・オプションもプット・オプションもプレミアムが高くなります。
(不確実な未来のものを、今買えるというのは、買い手に取って有利というわけです)。
4.は、適切。ボラティリティ(価格変動の激しさ)が上昇すると、買い手は損失を限定しながらより多くの利益を上げられる可能性が高くなるため、買い手に有利となり、オプションのプレミアムは高くなります。
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