問23 2014年9月学科

問23 問題文と解答・解説

問23 問題文択一問題

株式投資信託の運用手法および運用スタイルに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.グロース投資は、PERやPBRなどの指標を用いて、企業の業績や財務内容等から株価が割安な水準にあると判断される銘柄に投資する手法である。

2.バリュー投資は、企業の将来の売上高や利益の伸び率が市場平均よりも高いなど、企業の成長性を重視して選定した銘柄に投資する手法である。

3.あらかじめ定められたベンチマークの動きに連動して、同等の運用収益率を得ることを目指す運用スタイルは、パッシブ運用とされる。

4.アクティブ運用は、どのような銘柄選択を行っても恒常的に市場平均以上の運用成績をあげるのは困難だとする効率的市場仮説の考え方に基づく運用スタイルである。

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問23 解答・解説

投資信託の分類・運用スタイルに関する問題です。

1.は、不適切。グロース投資は、売上高や利益の伸び率などの、企業等の成長性に着目して銘柄選択を行う運用スタイルです。
PERやPBR等の指標や配当割引モデル等から見た株価の割安性に着目して、銘柄選択を行う運用スタイルは、バリュー投資です。

2.は、不適切。バリュー投資は、PERやPBR等の指標や配当割引モデル等から見た株価の割安性に着目して、銘柄選択を行う運用スタイルです。
売上高や利益の伸び率などの、企業等の成長性に着目して銘柄選択を行う運用スタイルは、グロース投資です。

3.は、適切。パッシブ運用とは、投資評価の基準となるベンチマークの動きと連動した運用成績を目指す運用スタイルです。

4.は、不適切。アクティブ運用とは、投資評価の基準となるベンチマークを上回る運用成績を目指す運用スタイルです。
なお、効率的市場仮説とは、銘柄選択を行っても恒常的に市場平均以上の運用成績をあげるのは困難(市場は効率的⇒掘り出し物の株式なんてない)とする説で、パッシブ運用は、効率的市場仮説の考え方に基づき、投資評価の基準となるベンチマークの動きと連動した運用成績を目指す運用スタイルです。

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