問5 2014年9月学科

問5 問題文と解答・解説

問5 問題文択一問題

労働者災害補償保険に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.労働者災害補償保険の保険料は、企業の規模によって災害の発生率が異なることから、企業の従業員数に応じた労災保険率が定められている。

2.労働者が業務上の負傷または疾病により、労災指定病院で療養補償給付として受ける療養の給付については、労働者の一部負担金はない。

3.労働者が業務上の負傷または疾病による療養のため労働することができないために賃金を受けない日が4日以上に及ぶ場合、賃金を受けない日の第4日目から休業補償給付が支給される。

4.労働者が業務上の災害によって死亡し、遺族補償年金を受けることができる遺族が労働者の妻、子である場合、最先順位者である妻に遺族補償年金が支給される。

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問5 解答・解説

労働者災害補償保険に関する問題です。

1.は、不適切。労災の保険料は、事業主が全額負担しますが、労災保険率(保険料率)は、業種により異なります。労災事故の可能性の高い(保険給付の可能性が高い)事業は保険率が高く、そうでない事業には低く設定されています。

2.は、適切。労災の療養補償給付とは、労働者が業務上の負傷・疾病により、労災病院・労災指定医療機関で、自己負担無しで療養(医療)の給付を受けることです(現物給付)。

3.は、適切。労災の休業補償給付は、労働者が業務上の負傷・疾病で労働できず、賃金が受けられないときに、休業4日目から支給されます。

4.は、適切。労働者が業務上の災害で死亡すると、労災から遺族補償年金が支給されますが、支給対象は生計を維持されていた配偶者、子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹(←支給順位順。妻以外は年齢等の条件で順位変動有。)です(最高順位の者以外には受給権無し)。

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