問36 2014年5月実技資産設計提案業務

問36 問題文と解答・解説

問36 問題文

政子さんが保有する<設例>の土地は下記<資料>のとおりである。仮に、現時点で政子さんが死亡し、<設例>の土地および建物をすべて純一さんが相続した場合、この土地の相続税評価額(小規模宅地等の相続税の課税価格の計算の特例の適用前の金額)として、正しいものはどれか。なお、記載のない条件については一切考慮しないこととする。

<資料>


1.61,747,200円

2.72,038,400円

3.102,912,000円

4.103,680,000円

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問36 解答・解説

路線価方式による不動産評価に関する問題です。

まず、奥行価格補正率とは、奥行が極端に短かったり長かったりする場合は宅地の利用が難しくなることから、評価額を調整するために定められています。
また、側方路線影響加算率とは、正面のみが路線に面している宅地よりも、正面と側面も路線に面している宅地(角地)の方が利用しやすいため、評価額を調整するために定められています。

側方路線に面する宅地の自用地評価額=(T+U)×敷地面積
※T:正面路線価×奥行価格補正率
※U:側方路線価×奥行価格補正率×側方路線影響加算率

つまり、奥行価格補正後の正面路線価に、奥行価格補正率と側方路線影響加算率を乗じた側方路線価を加算して求めます。
なお、正面路線とは、奥行価格補正後の金額が高い方の路線です。

よって、資料の宅地では、180×1.0<200×1.0ですので、正面路線価は200,000円です。
(路線価図の価格表示は千円単位)
従って、資料の宅地の自用地評価額=(200,000円×1.0+180,000円×1.0×0.08)×480u
=102,912,000円

従って正解は、3. 102,912,000円

問35             問37

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