問24 2014年5月学科
問24 問題文択一問題
債券投資のリスクや格付けに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.債券の発行体の財務状況などにより、利払いや償還が不履行となるリスクを、信用リスク(デフォルトリスク)という。
2.債券の格付けは、発行体が同一の債券であれば、発行時期や利率にかかわらず、常に同一の格付けが付される。
3.一般に、トリプルB(BBB/Baa)以上の格付けが付されている債券は、投資適格債券とされる。
4.債券の格付けが引き下げられた場合、一般に、当該債券と残存期間が同一である国債との利回りの差(スプレッド)は大きくなる。
問24 解答・解説
債券投資のリスクに関する問題です。
1.は、適切。債券投資における信用リスク(デフォルトリスク)とは、債券の利子や元本の支払いが遅れることも含めた、債務不履行となるリスクのことです。
借金の元本は当然のこと、利子の支払いが遅れることも、債務不履行扱いとなります。
2.は、不適切。発行体が同じ債券でも、発行時期や利率などにより、債務不履行等に陥る危険性が異なるため、信用格付けは異なります。
経営・財政難な時期は当然債務不履行の懸念から格付けが下がりますし、経営・財政難な発行体は高金利な債券にしないと投資家に買ってもらえず、しかしそれによってさらに「そんな高金利でもちゃんと償還できるのか?」と懸念され、格付けが下がるわけです。
3.は、適切。格付けAAA〜BBBは投資適格とされ、これより下のクラス(BB以下)は投機的、または投資不適格とされます。
4.は、適切。債券は、格付会社によって信用格付け(債務をきちんと履行してくれるかという信用度の目安)が付けられていますが、債券の信用格付けが引き上げられると、債券の価格は値上がりし、利回りは低下します。
反対に、債務不履行等によって信用格付けが引き下げられると、債券の価格は値下がりし、利回りは上昇します。
つまり、格付けの高い低リスク債券なら、安全な国債との利回りの差は少ないですが、格付けが下げられて高リスク債券になると、国債よりもリスクは高いが利回りも大きくなる(利回りの差が拡大する)というわけです。
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