問4 2014年1月実技資産設計提案業務
問4 問題文
下記<資料>は、井川さんが同一の特定口座内で行ったQY株式会社の株式の取引に係る明細である。
井川さんが平成26年1月10日に売却した200株について、譲渡所得の取得費の計算の基礎となる1株当たりの取得価額として、正しいものはどれか。なお、計算結果については円未満の端数を切り上げること。
<資料>
※売買手数料や消費税については考慮しないこととする。
※この他の記載のない条件については一切考慮しないこととする。
1.2,640円
2.2,922円
3.2,927円
4.3,250円
問4 解答・解説
株式等の譲渡所得に関する問題です。
株式を譲渡した際の譲渡所得の計算式は以下の通りです。
株式等の譲渡所得=譲渡価額−(取得費+手数料等)
ただし、同一銘柄の株式を2回以上購入し、その後一部を譲渡した場合の取得費は、「加重平均した1株当たりの価額×売却株式数」で計算します。
よって、本問の場合、加重平均した1株当たりの価額は以下の通り。
平成22年:200株×3,250円=650,000円
平成23年:300株×2,890円=867,000円
平成24年:200株×2,640円=528,000円
1株当たり価額=(650,000円+867,000円+528,000円)÷(200株+300株+200株)
=2,045,000円÷700株=2921.4285円≒2,922円 ←円未満切上げ
従って正解は、2.2,922円
なお、譲渡所得の計算は、以下の通りとなります。
取得費 :2,922円×売却株式数200株=584,400円
譲渡価額:3,700円×売却株式数200株=740,000円
譲渡所得:譲渡価額740,000円−取得費584,400円=155,600円
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