問9 2014年1月学科
問9 問題文択一問題
会社員のAさんは、現在利用している住宅ローン(残高1,000万円)の借換えを検討している。下記<資料>に基づき、住宅ローンの借換えを行った場合、借換え後10年間の返済軽減額の計算式として、正しいものはどれか。なお、返済は年1回で、記載のない条件については考慮しないものとし、計算に当たっては下記<係数>を使用すること。
<資料>
【Aさんが現在利用している住宅ローン】
・ 借入金残高 1,000万円
・ 残存返済期間 10年
・ 借入金利 年3%(全期間固定金利、元利均等返済)
【借換え後の住宅ローン】
・ 借入金額 1,000万円
・ 借入期間 10年
・ 借入金利 年2%(全期間固定金利、元利均等返済)
<計算に使用する期間10年の各種係数>
1%:資本回収係数0.1056 減債基金係数0.0956
2%:資本回収係数0.1113 減債基金係数0.0913
3%:資本回収係数0.1172 減債基金係数0.0872
1.(1,000万円×0.1056×10年)−1,000万円
2.(1,000万円×0.1172×10年)−(1,000万円×0.0913×10年)
3.(1,000万円×0.0913×10年)−(1,000万円×0.0872×10年)
4.(1,000万円×0.1172×10年)−(1,000万円×0.1113×10年)
問9 解答・解説
各種係数に関する問題です。
住宅ローンを借り換えたことで、どれだけ返済負担が減ったかは、借り換えずにそのまま返済した場合の総返済額と、借り換えた場合の総返済額の差を計算することで分かります。
まず、借り換えずに現在のローンを継続した場合、1,000万円を借り入れ、10年間年利3.0%で元利均等返済するということは、元金1,000万円を年利3.0%で複利運用しながら、毎年一定額を10年間取り崩す、ということです。
これを計算式に表すと、元金(借入金)×資本回収係数=毎年受け取る年金額(返済額)
※資本回収係数は、元本を一定利率で複利運用しながら毎年一定額を取り崩す場合、毎年いくら受け取れるかを計算するときに使います。
よって、1,000万円×0.1172(10年・3%の資本回収係数)=117.2万円
従って、10年間の総返済額=117.2万円×10年=1,172万円
これに対し、借り換えた場合は、元金1,000万円を年利2.0%で複利運用しながら、毎年一定額を10年間取り崩す、ということです。
よって、1,000万円×0.1113(10年・2%の資本回収係数)=111.3万円
従って、10年間の総返済額=111.3万円×10年=1,113万円
以上により、10年間の返済軽減額=1,172万円−1,113万円=59万円
従って正解は、4.(1,000万円×0.1172×10年)−(1,000万円×0.1113×10年)
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!
FP対策講座
<FP対策通信講座>
●LECのFP通信講座 ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら
●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ 2級FP技能士 (資格対策ドットコム)
●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】