問8 2014年1月学科
問8 問題文択一問題
中小企業退職金共済(以下「中退共」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.中退共に新たに加入する事業主は、加入後4ヵ月目から1年間にわたり、国から掛金月額の全額の助成を受けることができる。
2.事業主の配偶者や事業主と生計を一にする同居の親族は、事業主に使用される者であっても、中退共に加入することはできない。
3.中退共からの退職金の受取方法は一括して受け取る方法のみであり、退職金を分割して受け取ることはできない。
4.被共済者が退職後に中小企業者に雇用されて再び被共済者となった場合は、所定の要件の下、前後の退職金共済契約に係る掛金納付月数を通算することができる。
問8 解答・解説
中小企業退職金共済(中退共)に関する問題です。
1.は、不適切。新たに中小企業退職金共済制度に加入する場合、事業主には加入後4ヶ月目から1年間、国から掛金月額の2分の1(従業員ごとに上限5,000円)を助成してもらえます。
2.は、不適切。中退共は、従業員である実態があれば家族であっても加入可能です。
ただし、事業主の配偶者や生計同一の同居親族は、一定の書類提出が必要です。
3.は、不適切。被共済者(従業員)が退職すると、中退共の退職金は、法人を介さずに、直接中退共から従業員に支払われ、退職日に60歳以上で退職金が一定額以上の場合は、退職金の全部または一部を分割して受け取ることも可能です。
4.は、適切。中退共では、加入前の勤務期間を通算したり、転職時に過去の掛金納付月数を通算可能です(加入前部分の通算には別途掛金納付が必要)。
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