問36 2013年9月実技資産設計提案業務
問36 問題文
隆志さんが保有する外貨預金の明細は下記<資料>のとおりである。この外貨預金の損益分岐点(円ベースでの払込金額と満期時における円ベースでの元利金受取額が等しくなる為替レートのこと)に、最も近いものはどれか。なお、実際に円転時に適用される為替レート(TTBレート)を解答すること。
<資料>
[外貨預金の明細]
預入金額:100,000豪ドル
預入期間:1年間
預金金利:年2.00%
預入時為替レート(TTMレート):100.00円
為替手数料(TTMレートとTTS・TTBレートの差):各0.50円
<計算に際しての留意点>
・ 利息に対する税金に関しては、計算の便宜上、外貨建ての利息額の20%が所得税および住民税として徴収されるものとする(復興特別所得税については考慮しないこと)。
・ 為替差益に対する税金については考慮しないこと。
・ 解答に当たっては、算出された為替レートの小数点以下第3位を切り上げること。
1.99.42円
2.98.92円
3.98.53円
4.98.43円
問36 解答・解説
外貨預金に関する問題です。
預入時のレートTTMレート:1豪ドル100.00円で、為替手数料(TTMとTTS・TTBの差):各0.50円から、
預入時のTTS=100.00円+0.50円=100.50円 ←手数料0.5円を上乗せして豪ドルを買う
10万豪ドルの定期預金をしたわけですから、投資した円は、10万豪ドル×100.50円=1,005万円
また、利息は年率2.00%で、1年満期ですから、
よって、1年分の利息=10万豪ドル×2.00%=2,000豪ドル です。
また、豪ドル建ての利息額の20%が所得税・住民税として源泉徴収されます。
よって、源泉徴収後の利息額=2,000豪ドル×(1−20%)=1,600豪ドル
従って、豪ドル建ての元利合計は、10万豪ドル+1,600豪ドル=10万1,600豪ドル です。
満期時のレートを、TTB1豪ドル○○円とすると、10万1,600豪ドルを円換算した場合、
円転した元利合計額=○○×10万1,600=投資金額1,005万円 となったときのレートが損益分岐点です。
従って、損益分岐点○○円=1,005万円÷10万1,600=98.9173…
よって、選択肢のうち最も上記に近いレートは、2.98.92円
なお、顧客が円を外貨に換える際の為替レートはTTSで、顧客が外貨を円に換える際の為替レートがTTBです(TTMは手数料上乗せ前のレート(仲値))。
TTS…「顧客が円売り」もしくは「銀行が外貨売り」ですので、「売り」=Sell
TTB…「顧客が円買い」もしくは「銀行が外貨買い」ですので、「買い」=Buy
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