問18 2013年9月実技資産設計提案業務
問18 問題文
下記<資料>の布施修一さんの相続における手続き等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.修一さんの相続人のうち1人でも限定承認をする場合、相続の開始があったことを知った時から3ヵ月以内に、単独で家庭裁判所に対してその旨の申述をすればよい。
2.修一さんの相続人のうち1人でも相続放棄をする場合、相続の開始があったことを知った時から3ヵ月以内に、相続人全員が家庭裁判所に対してその旨の申述をしなければならない。
3.修一さんの相続人に相続税の申告義務がある場合、相続の開始があったことを知った日の翌日から12ヵ月以内に申告書を提出すればよい。
4.修一さんに平成25年分の所得税の申告義務がある場合、修一さんの相続人は、相続の開始があったことを知った日の翌日から4ヵ月以内に準確定申告書を提出しなければならない。
問18 解答・解説
相続の限定承認・放棄、相続税の申告に関する問題です。
1.は、不適切。限定承認は、相続の開始のあったことを知ったときから3ヶ月以内に、相続人全員で家庭裁判所に申述しなければなりません。
2.は、不適切。相続の放棄は、単独で行うことができます(相続の開始があったことを知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所に申述する)。
3.は、不適切。相続税の申告と納税は、相続の開始があったことを知った日の翌日から10ヵ月以内に行うことが必要です。
4.は、適切。被相続人が所得税の確定申告をすべきだった場合、相続人は、相続の開始があったことを知った日の翌日から4ヶ月以内に、その年の被相続人の所得税の確定申告をすることが必要です。
(準確定申告)
つまり、自営業やアパートの大家さんの人が死亡した場合、相続する遺族は4ヶ月以内に、準確定申告をする必要があるわけですね。
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