問9 2013年9月実技資産設計提案業務

問9 問題文と解答・解説

問9 問題文

個人の不動産の有効活用等における所得計算と資金収支計算に関する次の記述の空欄(ア)〜(エ)にあてはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。

<所得計算の考え方(税引前)>
収入金額−{必要経費(支出を伴うもの)+( ア )}=不動産所得

<資金収支計算の考え方(税引前)>
経常的収入−{経常的支出+( イ )}=剰余金

所得計算上の必要経費には、支出を伴うもののほか、支出を伴わない経費として( ア )が含まれる。一方、資金収支計算上、支出金額となるのが( イ )である。なお、所得に対する所得税および住民税は、所得計算上の必要経費と( ウ )が、資金収支計算上は支出金額と( エ )

1.(ア)減価償却費  (イ)借入金元本返済額 (ウ)なる   (エ)ならない

2.(ア)減価償却費  (イ)借入金元本返済額 (ウ)ならない (エ)なる

3.(ア)借入金元本返済額 (イ)減価償却費  (ウ)なる (エ)ならない

4.(ア)借入金元本返済額 (イ)減価償却費  (ウ)ならない (エ)なる

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問9 解答・解説

不動産所得の計算に関する問題です。

不動産所得=不動産収入−必要経費 ですが、建物の減価償却費や固定資産税も必要経費とすることができます。

所得税法では、業務用の建物や機械等の、時間経過や利用頻度で価値が減少する資産については、減価償却資産として取り扱います。
減価償却とは、建物などの取得価額のうち、毎年一定額または一定割合を経費計上することです。
よって、実際にお金が出ていったわけではありませんが、価値が下がった分だけ必要経費にすることが認められているわけです。

また、アパートやマンションを建築するための借入金の利子は、必要経費になりますが、借入金の元本部分の返済は、必要経費になりません(元本部分は土地や建物といった資産に変わっているだけで、価値は変わらないとされるため)。
しかし、実際には借金返済でお金が出ていっていますので、不動産投資上の収支計算では、元本部分の返済は、支出扱いです。

同様に、所得税・住民税は、必要経費になりません(収入を得るために必要な支出ではなく、収入を得た結果による支出のため)が、実際には税金支払いでお金が出ていっていますので、不動産投資上の収支計算では、所得税・住民税は、支出扱いです。

従って正解は、2.(ア)減価償却費 (イ)借入金元本返済額 (ウ)ならない (エ)なる

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