2級FP過去問解説　問14　2013年9月実技（個人資産）

仮に，Ａさんの相続が現時点（平成25年９月８日）で発生した場合について，Ａさんの相続に係る相続税の総額を計算した下記の表の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。なお，問題の性質上，明らかにできない部分は□□□で示してある。

相続税の総額に関する問題です。

相続税の計算は、課税遺産総額をそれぞれ法定相続分に分割し、分割後の金額に応じた税率で算出します。

遺産に係る基礎控除額＝5,000万円＋1,000万円×法定相続人の数ですから、本問の場合、5,000万円＋1,000万円×3人＝8,000万円　です。
（本問の場合、相続人は妻Bさんと、被相続人Aさんの妹Dさん、姪Eさん（弟Cさんの代襲相続人）の3人）

問題文の表より、課税遺産総額は1億2,000万円です。
配偶者と兄弟姉妹が相続人のとき、配偶者の相続分は４分の３、兄弟姉妹の相続分は４分の１です。
妻Ｂさんの法定相続分は3／4、妹Dさん・姪Eさんの法定相続分はそれぞれ1／8ずつ（1／4÷2）ですから、
妻Ｂの法定相続分の相続税：1億2,000万円×3／4×30%−700万円＝2,000万円
妹Ｄの法定相続分の相続税：1億2,000万円×1／8×15%−50万円＝175万円
姪Ｅの法定相続分の相続税：1億2,000万円×1／8×15%−50万円＝175万円

従って、相続税の総額＝2,000万円＋175万円＋175万円＝2,350万円　です。

従って正解は、(1) 8,000（万円）、(2) 2,000 万円、(3) 2,350（万円）

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