問6 2013年9月実技損保顧客資産相談業務
問6 問題文
Mさんは,Aさんが加入を検討している地震保険に加入後,地震による被害を受けた場合に地震保険から支払われる保険金について,具体例を挙げて説明した。次の<条件>を基に,Aさんに支払われると予想される地震保険の保険金の金額を,下記の<資料>を利用して求めなさい。計算過程を示し,〈答〉は万円単位とすること。
<条件>
・地震保険の保険金額(建物,床面積100u): 1,000万円
・建物の主要構造部の損害額 : 時価の18%
・建物の焼失床面積 : 延床面積の22%
・地震保険の保険金額(家財) : 500万円
・家財の損害額 : 時価の18%
<資料>
問6 解答・解説
地震保険の保険金額に関する問題です。
地震保険は、居住用建物や家財について、地震による火災や損壊の損失を補償する保険で、地震保険により支払われる保険金は、損害の割合によって3段階に分かれており、全損は契約金額の100%、半損50%、一部損5%で、いずれも時価が限度です。
本問では、<条件>より建物部分の地震保険の保険金額は1,000万円です。
次に、「建物の主要構造部の損害額:時価の18%」、「建物の焼失床面積:延床面積の22%」とありますので、<資料>における建物の「半損:主要構造部の損害額が時価の20%以上50%未満,または焼失もしくは流失した部分の床面積が建物の延床面積の20%以上70%未満」に該当します。
よって、建物が半損の場合に支払われる保険金額は、保険金額1,000万円×半損50%=500万円 です。
次に、<条件>より家財部分の地震保険の保険金額は500万円です。
「家財の損害額:時価の18%」とありますので、<資料>における家財の「一部損:家財の損害額が時価の10%以上30%未満」に該当します。
よって、家財が一部損の場合に支払われる保険金額は、保険金額500万円×一部損5%=25万円 です。
従って支払われる保険金は、建物500万円+家財25万円=525万円 です。
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