問4 2013年9月実技中小事業主資産相談業務
問4 問題文
ファイナンシャル・プランナーのMさんがAさんに説明した投資信託に関する次の文章の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な語句を,下記の〈語句群〉のイ〜リのなかから選び,その記号を解答用紙に記入しなさい。
「投資信託は,投資家から集めた資金で株式や債券等に投資し,その投資成果を投資家に分配する仕組みです。
株式に投資をする投資信託には,日経平均株価や東証株価指数等の指標・指数に連動することを目指す『( 1 )運用』を採用するもののほか,これらの指標・指数を上回る運用成績を目指す『アクティブ運用』を採用するものがあります。さらに,『アクティブ運用』には,景気などマクロ経済情勢を判断し,有望な業界を見つけてポートフォリオの構成比率を決め,さらにそのなかで業績がよく株価が上昇しそうな銘柄を見つけようとする『トップダウン・アプローチ』と呼ばれる手法や,個別の会社の業績や財務指標などに注目して有望な銘柄を見つけ,そのような銘柄でポートフォリオを構築しようとする『( 2 )アップ・アプローチ』と呼ばれる手法があります。
また,銘柄選択をするうえでは,PERやPBRといった株価の割高・割安を判断するための投資指標等を利用し,割安と思われる銘柄を中心にポートフォリオを構築する『( 3 )運用』のほか,高い成長性が期待されている結果として,投資指標で見ると割高であることが多い銘柄を中心にポートフォリオを構築する『グロース運用』もあります。
なお,投資信託は,その信託財産に組み入れられた株式や債券等の価格が,金利の変動,為替相場の変動,その発行者に係る信用状況の変化等で変動し,基準価額が下落することにより,投資元本を割り込むことがありますので注意が必要です」
〈語句群〉
イ.ニュートラル ロ.パッシブ ハ.アセットアロケーション ニ.ミドル
ホ.ボトム ヘ.バリュー ト.ローテーション チ.ライフサイクル
リ.ラップ
問4 解答・解説
投資信託の分類・運用手法に関する問題です。
株式投資信託のうち、投資評価の基準となる日経平均株価や東証株価指数等の指標・指数である、ベンチマークの動きと連動した運用成績を目指す運用スタイルをパッシブ運用といい、ベンチマークを上回る運用成績を目指す運用スタイルをアクティブ運用といいます。
アクティブ運用のうち、経済・金利・為替などのマクロ経済動向の予測からはじまり、資産配分や業種別配分を決め、その後個別の選別を行う運用手法をトップダウン・アプローチといい、反対に、マクロ経済動向等にかかわらず、個別銘柄の投資指標の分析、リサーチの積上げにより銘柄を選定し、ポートフォリオ構築を図る運用手法をボトムアップ・アプローチといいます。
※トップダウン・アプローチ:今後の景気は?⇒債券・株?どの業界?⇒どの会社?
※ボトムアップ・アプローチ:どの会社?⇒現在の株価は?資産価値は?将来性は?
また、運用スタイルで分類すると、現在の利益水準や資産価値等に着目し、株価が割安と判断される銘柄に投資する運用スタイルをバリュー運用(投資)といい、企業等の成長性に着目して銘柄選択を行う運用スタイルをグロース運用(投資)といいます。
以上により正解は、(1) ロ.パッシブ、 (2) ホ.ボトム、 (3) ヘ.バリュー
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