問10 2013年9月学科
問10 問題文択一問題
企業の資金調達に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.第三者割当増資は、特定の既存株主に限定して、新株引受権を与えて株式を発行して資金を調達する方法である。
2.少人数私募債は、親族、知人、取引先などの縁故者(50人未満)を対象として、企業が社債を発行して資金を調達する方法である。
3.貸借対照表上、金融機関から借り入れた資金のうち、返済期限が3年以内に到来するものは流動負債に計上する。
4.金融機関からの借入れによる資金調達は、キャッシュフロー計算書のうち、「投資活動によるキャッシュフロー」に反映される。
問10 解答・解説
企業の資金調達に関する問題です。
1.は、不適切。第三者割当増資は、株主であるか否かを問わず、特定の第三者に新株引受権を与えて株式を発効して、資金調達する方法です。
会社の株主資本を充実させ、財務内容を健全化させることが出来ますが、既存の株主には持株比率が低下する等の不利益を被る恐れもあります。
2.は、適切。少人数私募債とは、親族、知人、取引先などの縁故者(50人未満)に、企業が社債を発行して資金調達する方法です。
一般に中小企業が発行するもので、無担保です。
3.は、不適切。流動負債とは、1年以内に支払期限が到来する債務です。支払期限が1年を超えるものは、長期負債となります。
4.は、不適切。金融機関からの借入れによる資金調達は、キャッシュフロー計算書のうち、「財務活動によるキャッシュフロー」に反映されます。
キャッシュフロー計算書は、企業の収入と支出(キャッシュフロー(CF))を営業活動・投資活動・財務活動ごとに区分して表示したものです。
営業CF : 本業による収入と支出
投資CF : 固定資産や株・債券などの取得・売却時の収入と支出
財務CF : 借入金による調達や返済、自社の株や債権に関する収入と支出
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