2級FP過去問解説　問15　2013年5月実技（個人資産）

Ａさんの相続に係る相続税の総額を計算した下記の表の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。なお，表に記載のある３人（妻Ｂさん，二女Ｄさん，孫Ｆさん）以外の計算対象となる法定相続人については，その有無を含め判断すること。また，問題の性質上，明らかにできない部分は□□□で示してある。

相続税の総額に関する問題です。

相続税の計算は、課税遺産総額をそれぞれ法定相続分に分割し、分割後の金額に応じた税率で算出します。

よって、まずは課税遺産総額を求めますが、自宅敷地は小規模宅地の特例適用後ですので、そのまま各財産の評価額を合計します。
課税遺産総額＝8,000万円＋7,000万円＋1億3,000万円＋1,000万円＝2億9,000万円

また、遺産に係る基礎控除額＝5,000万円＋1,000万円×法定相続人の数ですから、本問の場合、5,000万円＋1,000万円×6人＝1億1,000万円　です。

課税遺産総額＝2億9,000万円−基礎控除1億1,000万円＝1億8,000万円
妻Ｂさんの法定相続分は1／2、二女Dさんの法定相続分は1／6（1／2÷３）、孫Fさん・Gさん・Hさん・Iさんの法定相続分はそれぞれ1／12ずつ（1／6÷2）ですから、
妻Ｂの法定相続分の相続税　：1億8,000万円×1／2×30%−700万円＝2,000万円
二女Ｄの法定相続分の相続税：1億8,000万円×1／6×15%−50万円＝400万円
孫Ｆの法定相続分の相続税　：1億8,000万円×1／12×15%−50万円＝175万円
孫Ｇの法定相続分の相続税　：1億8,000万円×1／12×15%−50万円＝175万円
孫Ｈの法定相続分の相続税　：1億8,000万円×1／12×15%−50万円＝175万円
孫Ｉの法定相続分の相続税　：1億8,000万円×1／12×15%−50万円＝175万円

従って、相続税の総額＝2,000万円＋400万円＋175万円＋175万円＋175万円＋175万円＝3,100万円　です。

従って正解は、(1) １憶1,000 万円、(2) 2,000 万円、(3) 175 万円、(4) 3,100 万円

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