問3 2012年9月実技個人資産相談業務
問3 問題文
Aさんは,X社から支給される予定の退職金のうち,2,000万円を活用して老後資金を準備したいと考えている。そこで,ファイナンシャル・プランナーは,諸係数早見表を用いてシミュレーションを行った。下記の係数を用いて,次の(1),(2)を求めなさい。なお,答はそれぞれ万円未満を四捨五入して万円単位とし,税金や手数料等は考慮しないものとする。
〈利率(年率)2.0%の諸係数早見表〉
期間 年金現価係数 終価係数 減債基金係数
5年 4.7135 1.1041 0.1922
20年 16.3514 1.4859 0.0412
〈利率(年率)1.0%の諸係数早見表〉
期間 減債基金係数 資本回収係数 現価係数
5年 0.1960 0.2060 0.9515
20年 0.0454 0.0554 0.8195
(1) 元金2,000万円を,利率(年率)2%で5年間複利運用する場合,5年後の元利合計金額はいくらか。
(2) 上記(1)で求めた金額(万円未満を四捨五入した後の金額)を,利率(年率)1%で複利運用しながら,20年間にわたって毎年一定額を取り崩す場合,毎年の取り崩し金額(上限)はいくらか。
問3 解答・解説
各種係数に関する問題です。
(1) 2,000万円を年利2%で5年間複利運用した場合、5年後合計いくらか?ということですから、これを計算式に表すと、
元金×終価係数=将来の資金(運用結果)
※終価係数は、元本を一定利率で一定期間複利運用した場合の、将来の運用結果を計算するときに使います。
よって、2,000万円×1.1041=2208.2万円 ⇒2,208万円(万円未満四捨五入)
(2) 元金2,208万円を年利1%で複利運用しながら、毎年一定額を20年間取り崩す場合、毎年いくら受け取れるか?ということです。
これを計算式に表すと、元金(借入金)×資本回収係数=毎年受け取る年金額(返済額)
※資本回収係数は、元本を一定利率で複利運用しながら毎年一定額を取り崩す場合、毎年いくら受け取れるかを計算するときに使います。
よって、2,208万円×0.0554=122.3232万円 ⇒122万円(万円未満四捨五入)
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