問4 2012年5月実技生保顧客資産相談業務
問4 問題文
Mさんはまず,現時点でAさんが死亡した場合の必要保障額を計算した。(1)遺族に必要な生活資金等の総額(支出総額),(2)必要保障額,をそれぞれ求めなさい。計算にあたっては下記<条件>を利用し,それ以外の条件は考慮しなくてよい。
<条件>
1)現在の毎月の日常生活費は25万円であり,Aさん死亡後から第2子が独立するまで(22年間)の生活費は,現在の日常生活費の70%とし,第2子独立後の期間における妻Bさんの生活費は,現在の日常生活費の50%とする。
2)第2子独立時の妻Bさんの年齢における平均余命は,32年とする。
3)Aさんの葬儀費用等は,300万円とする。
4)Aさん死亡時の住宅ローン(団体信用生命保険加入)の残高は,2,800万円とする。
5)子ども2人の教育資金の総額は,3,200万円とする。
6)子ども2人の結婚援助資金の総額は,400万円とする。
7)死亡退職金見込額と保有金融資産の合計額は,2,000万円とする。
8)Aさん死亡後に妻Bさんが受け取る公的年金等の総額は,6,700万円とする。
9)現在加入している設例の死亡共済金額は,考慮しなくてよい。
問4 解答・解説
必要保障額に関する問題です。
死亡時の必要保障額の計算式は、 必要保障額=死亡後の総支出−総収入 ですから、収入と支出をそれぞれ計算します。
<支出の部>
(1)(2)死亡後の生活費
・第2子が独立するまで:現在の生活費25万円×70%×12ヶ月×22年=4,620万円
・第2子独立後:現在の生活費25万円×50%×12ヶ月×平均余命32年=4,800万円
よって、Aさん死亡後の生活費:4,620万円+4,800万円=9,420万円
(3) 葬儀費用等:300万円
(4) 住宅ローンは団体信用生命保険の死亡保険金で弁済されるため、0円。
(5)(6) 教育資金・結婚援助資金:3,200万円+400万円=3,600万円
よって、総支出=9,420万円+300万円+3,600万円=13,320万円
<収入の部>
(7) 死亡退職金見込額と保有金融資産の合計額:2,000万円
(8) 妻Bさんの公的年金総額:6,700万円
(9) 現在加入している生命保険の死亡共済金額は考慮しない。
よって、総収入=2,000万円+6,700万円=8,700万円
従って、必要保障額=総支出13,320万円−総収入8,700万円=4,620万円 です。
従って正解は、(1) 13,320、 (2) 4,620
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