問52 2012年5月学科
問52 問題文択一問題
遺産の分割に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.民法では、遺産の分割は、遺産に属する物または権利の種類および性質や各相続人の年齢、職業、心身の状態および生活の状況その他一切の事情を考慮してするものと定められている。
2.被相続人は、遺言により、自己の相続開始の時から一定期間を超えない期間を定めて、遺産の分割を禁ずることができる。
3.協議分割は、共同相続人全員の協議により分割する方法であり、その分割については、必ずしも法定相続分に従う必要はない。
4.遺産分割は、すべての遺産の分割が確定した場合に初めて有効になることから、一部の財産についてのみの分割は無効である。
問52 解答・解説
遺産分割に関する問題です。
1.は、適切。民法上、遺産の分割は、遺産(物・権利)の種類・性質や各相続人の年齢・職業・心身の状態・生活状況その他一切の事情を考慮して行うこととされています。
遺産分割協議がこじれて調停・審判等になった場合は、上記の指針に沿いながら(家は今住んでいる人に、自社株は後継者に等)、各自の相続財産を決めていくことになります。
2.は、適切。被相続人は、遺言で遺産の分割を禁止できますが、期間は相続開始の時から5年以内です。
3.は、適切。協議分割は、共同相続人全員の協議により分割する方法で、必ずしも法定相続分に従う必要はありません。
4.は、不適切。遺産分割は、すべての遺産の分割が確定する前に、一部の財産だけ分割することも可能です。
例えば、遺産全部を一度に分割しようとすると、長期間の協議が必要になりそうなとき、一部の財産だけ先に分割し、相続税の納付に充てる、という場合に一部分割されることがあります。
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